口内鬼剣舞「三人加護」@2022展勝地さくらまつり民俗芸能公演
さて本日は、2022年4月16日に行なわれた展勝地さくらまつり民俗芸能公演から口内鬼剣舞で三人加護です。
口内鬼剣舞の由来について北上民俗芸能総覧から
「昭和43年7月に口内町早苗振大会に北上農業高校同窓生を中心に結成した鬼剣舞で出演したのが発端。
昭和61年8月、岩崎鬼剣舞から庭元昆野精正他10名に秘伝書三巻本が相伝され、昭和63年9月鬼剣舞供養碑建立と発創20周年記念式典が行われた。」ということですが、平成12年には、滑田鬼剣舞より4演目伝授の認定書を受けた。」
口内鬼剣舞は岩崎鬼剣舞から伝授されたので岩崎系ということになりますが、一方で後に滑田鬼剣舞から四演目を伝授されたので滑田系の演目もできるというハイブリッドな団体です。
なので三人加護です。
最初に赤面と青面が出て力強く反閇を踏みしめ、扇を採って踊ります。
滑田鬼剣舞ではこの二人舞をダイと称しているようです。
白面と三人揃った隊形が鼎になるので、二人は白面を押し戴く台ということでしょうか。
オカドの演奏が神楽拍子に変わり、白面の鬼が躍り出ます。
黒赤面も扇を放り上げながら3人同時にジャンプ!
念仏剣舞の発祥段階では修験者が大きく関わったとされるため、その内容には神楽の要素が多分に含まれているが、三人加護もそのひとつ。
三人加護がこの日最後の演目だったので、この日出演全員で総踊りです。
最後に幣束を天に投げて舞納める。
この幣束投げは本来は家の軒に飛ばして刺すのだそうです。神楽の山ノ神の幣束飛ばしと同じ呪的要素があると思います。
動画でどうぞ
