鳥喰太神楽@2022展勝地さくらまつり民俗芸能公演
さて本日は、2022年4月10日に行なわれた展勝地さくらまつり民俗芸能公演から鳥喰太神楽です。
鳥喰太神楽の由来について「北上民俗芸能総覧」(1998年刊)より
「昭和二~三年頃、花巻市下根子の大谷地集落から鳥喰集落に婿入した八重樫浅五郎と、同じく川端に婿入した及川長治の二人で大谷地太神楽(廃絶)から教えを受けて定着させた。また、「石駄舞」は、胆沢郡小山村(奥州市胆沢小山)笹森の佐藤勝治から、蔵を建てるときの祝舞として教わった。ところが、この踊りには前半の部分が欠けており、そのままの形で集落に普及していたが、これを見た西川目集落の八重樫喜代八が生家の黒岩平沢に伝承されていた芸能「早乙女舞」がその不足部分であるとして、二つを合体して一つの芸能を確立した。昭和5年に黒沢尻耕地整理組合の千丁開墾記念に一般に公開されている。(中略)
」
太神楽はもとより祝福芸であるが、鳥喰太神楽でも二月の年祝いや春先のご祝儀、そして地元の二子八幡神社での奉納を行ってきた。
獅子舞は赤頭獅子舞で、舞い込みから狂い獅子まで続けていくが、途中で獅子の動きが緩やかになり、恰も寝獅子のようになる。
この時獅子頭の耳がパタパタと動く。
盛岡七軒町の流れを伺わせる獅子頭だ。
ちなみに、鳥喰太神楽は同じく伝承する「石駄舞」によって昭和31年に北上市無形民俗文化財に指定されている。
動画でどうぞ
