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2022.04.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

布佐神楽「御神楽」@2022石藏山熊野神社春祭奉納

さて本日は、2022年4月29日に行なわれた一関市川崎町の石藏山鎮座熊野神社の春祭においての布佐神楽御神楽奉納です。

毎年4月29日の祭礼に布佐神楽が御神楽を修するのが通例となっていますが、山頂神社での神楽奉納見聞は初めてでした。

この熊野神社がある石藏山山頂は、いかにも修験者が修行を修する場に相応しく、熊野神社より少し上に行った所に岩座があり、そこからは熊野修験に関わりのある、室根山が眺望できました。

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布佐神楽の由来は定本より

「文久三年(1863年)千葉菊治、鈴木門治が世話人となり、東磐井郡相川村(現一関市)字水上の千葉稀治、千葉作右ェ門の指導により、法印神楽を千葉忠之丞、千葉兵太夫に伝授された。
さらに明治八年松川村(現東山町)の法印管野典善師より法印神楽を学び、倭書記神楽の巻物を授けられた。
明治後半から大正初期に至り、法印神楽を基本にしながらも、地方の伝説、民話、物語等を神楽用に脚色したり、科白(せりふ)神楽等も演目に加え、この地方独特の神楽として名声を博して来た。
初代庭元千葉兵太夫で現在の庭元千葉慶一は10代目である。
昭和五三年三月、川崎村指定無形文化財となっている。」

とありますが、現在は岩手県の無形文化財に指定されており、現在の代表は千葉仁一さんです。

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岩手県南、宮城県北地方の南部神楽では、鶏舞あるいは御神楽を舞う時の採物としては幣束であったり、錫杖または鈴木であったりしますが、布佐神楽さんでは錫杖を持っています。
これは山伏神楽の影響ということになりますが、一関市の萩荘や山谷等との交流で混交してきたのかもしれません。

IMG_4100.jpg

例年は熊野神社での御神楽奉納を終えると山里の祭り場で仕組み神楽などを数演目上演して地域住民の皆さんに家具を披露するのですが、今年も感染症予防ということで中止になったうようです。

来年こそは布佐神楽の様々な演目をごっつお食いながら見たいものだ。

IMG_4098.jpg

動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.04.30 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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