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2022.03.08 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

平倉神楽「恵比寿舞」@2007遠野上郷まつり

さて本日は、2007年6月17日に行なわれた遠野上郷まつりから平倉神楽で恵比寿舞です。

今更申すまでもなく、感染症拡大により人々が集う祭礼行事や祭場の賑わいから遠ざかること2年余り。
もうそろそろ平和な祭ができる世の中になってほしいと願うこんにちです。
ということで随分と前になりますが、平成19年の遠野市上郷鎮座日出神社の例祭について回想しながらの投稿となります。

この祭は、日出神社において神事とともに近郷近在の郷土芸能が次々に奉納され、それに付随して地元の上郷地区のイベントとして祭場で様々な芸能が披露されるというものでした。
この2年ほどはコロナ禍で中止されていましたが。



本日はその中から、地元の平倉神楽で恵比寿舞です。

平倉神楽さんの由来については「遠野の民俗芸能」等より

「明治34年旧宮守村塚沢の塚沢神楽から二代にわたって指導を受け、その時、神楽幕及び権現様をいただいている。
戦時中に中断していたが、昭和30年頃からは神社での神事のみ行った。昭和60年ごろに小学生のシンガクを復活させ八幡宮例祭等に参加するようになった。
平成12年から岳神楽の直径である石鳩岡神楽から一の倉保氏を招いて指導を得、本格的な幕神楽の練習を開始して今に至る。」

とあります。

で、恵比寿三郎が舞い出ます。
幕出し歌は 〽 センヤーハー西の雲 東の雲と相成れば
           雲と雲との遊びなりけり

DSC01113_202203082155342b8.jpg

次に、他の流派の恵比寿舞では見られない天照皇大神が出ます。

恵比寿三郎が大漁できる場所を天照皇大神に尋ねると応えて曰く

 〽 おう 其儀なら 渚の方に行きて大漁を見給え

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恵比寿三郎が渚にて大漁すると、なぜか五穀を携えて戻る
さしずめ、海は大漁、陸は萬作というところか

〽 おう我はこれ 渚の浦に行きて見給えば 大漁を得賜いて君へ奉らん
  天照大神へ献じ奉つれば大いに喜びて 今より後は汝恵比寿と守護し申すべし


20220308465454dfa46.jpg

ということで、めでたく千代の御神楽で舞い納めます

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.03.08 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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