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2022.02.06 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

達古袋神楽「牛若丸弁慶五条ケ橋」@2022南部神楽舞初め公演

さて本日は、2022年1月16日に行なわれた南部神楽舞初め公演から達古袋神楽で牛若丸弁慶五条ケ橋です。

その前に、達古袋神楽さんの由来について定本より

「明治二年の火災で記録を失ったので資料はないが伝える所によれば、八幡神社は田村麻呂公の勧請といい、康平五年(一○六二)八月一五日再建の棟札もある。
八幡山常学院は、京都本山派の相模坊が、文明一○年(一四七八)開設し、古くから八幡神社の奉納神楽として法印神楽が舞われて来た。
なお弘化年代(一八四四)に神楽も盛んになり、明治以降には、胆沢地方、宮城県北、栗原郡、玉造郡等にも伝えられた。
明治以前は常学院が宮元となり指導に当ったが、以降の歴代師匠は、明治一一年小野寺伊三郎、明治二○年阿部徳太郎、明治二五年小岩勝蔵、明治三○年小岩利右エ門、小岩彦三郎、大正九年~昭和三八年まで阿部長治、以降阿部孝が指導に当り後継者の養成に当った。」

とあります。現在の代表は小岩恭一さんです。



幕出しもきっちりやるのが達古袋神楽の真髄です

〽  センヤー 牛若丸 五条ケ橋へと急ぐなりホー 急ぐなりホー

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武蔵坊弁慶の名乗りをあげる際のセリフに「自らは武蔵の国の住人、熊野の別当辯正の一子、西塔武蔵坊弁慶とは我が事なり」といのがあります。このへんは演技本が義経記を参考にしたようすがみてとれます。

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牛若丸

鉾(幣束)の切紙細工が大変美しく若人面や白采とよく調和しています。
このへんの装飾性は他の神楽にはない部分です。
「牛若丸とは我が事なれり」パチパチパチ!

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荒事の場面ですが、牛若丸が弁慶の薙刀を抑えてめでたく終わります。

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牛若丸の剣術の前に弁慶が平伏すことになります。
そして、共に藤原秀衡の居城である奥州平泉を指して旅立つことになります。

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.02.06 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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