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2022.02.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

伊藤流行山鹿踊「女鹿隠し」@2022奥州市郷土芸能祭

さて本日は、2022年1月15日に行なわれた奥州市郷土芸能祭から伊藤流行山鹿踊で女鹿隠しです。

由来については、「水沢市史6」より

「宮城県本吉郡水戸辺村の伊藤伴内持遠の創始、元禄13年7月より始めて、東山相川村に伝えられ、それが昭和5年に田河津村の松山満五郎から江刺郡羽田村芦ケ沢(現奥州市水沢羽田)に伝えられたもので伊藤流という。



鹿頭はいかめしく目はきつく切立ち、口は少し開き、装束に伊達家拝領の紋を染め抜き、袖紋は三巴、流しは九曜星に火竜、仲立だけは倶梨伽羅、牝鹿は山姥金時、咽印は一同輪つなぎ。
袴は萌黄色の沢潟の紋、後面は牡丹に唐獅子。
奥野流と違って幕の垂袖を背後に廻して流しの上で結んでいる。
礼庭の後に踊る役踊には、二人狂い、二人狂い、鉄砲踊り、案山子踊り、鹿島、土佐、牝鹿かくし等
踊り始めには「庭揃の式」を行い、踊り納めには「庭堅めの式」を行う。」

伊藤流の伊藤は行山流始祖の伊藤伴内によるものかどうかは未確認ですが、水戸部から舞川の馬洗淵に伝わったものが田河津経由で田茂山村にということであろうか。

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伊藤流行山鹿踊の女鹿隠しはこの日が初見でした。頑張ってますね。

演目解説は当日プログラムより

「とある山中で、鹿の群れが遊んでいました。その群れは、威厳に満ちた親鹿と元気に飛び跳ねる若い鹿で、その中に一頭のかわいい女鹿も戯れ遊んでいました。すると、突然女鹿がいなくなり、いなくなった女鹿をさがして「思わぬほかのやきりぎりす、 ここで女鹿隠し取られた隠しとられた」 と唄いながら、いなくなった女鹿を探すと、またどこかに隠し取られたことに気づき 若くて元気の良い鹿(役鹿)が探しあてて奪い返すと、またもやどこかに隠されていなくなり、また次の鹿が探して見つけると また奪われ、何度か奪い合っていると親鹿 (中立)に見つかり、悪戯をするなと諫め られ、最後はみんなで楽しくあそぶ場面を演じるものです。かわいらしい女鹿を隠す場面、探し出して奪い合う場面などが見ご ろです。」ということです。

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また、伊藤流行山鹿踊では次世代への伝承活動として平成15年度から地元羽田幼稚園園児に「こども鹿踊り」を指導しているということです。芸能継承にも力を入れていますね。

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.02.02 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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