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2022.01.31 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ田植踊り

上幅庭田植踊り@2022奥州市郷土芸能祭

さて本日は、2022年1月15日に行なわれた奥州市郷土芸能祭から上幅庭田植踊りです。

由来について水沢市教育委員会篇「無形文化財保存記録集 2 」から抜粋

「松本市治氏からの間き取りによれば、「語り伝えでは、今から七三〇年前(弘長二年)この庭田植踊を掃部長者に見せたところが、ここの『田植っこ』は他所の田植っこと違って、「めでためでた」で踊って入って来るのが大変良いということで、一番の折紙をつけられ、それを誇りにして今迄踊り伝え、継承されてきたということです。ただ、どこから入ってきて、誰が始めたかなどということはわからない。「高山掃部長者は、何せここの地元だから、それにくっ付けてるんでしょう」ということで、伝書、文書類は一切残っていない。」ということです。
伝承は昭和16年に男性だけの踊組が一度絶えて、昭和31年に上幅の女性たちが松本初太郎氏と渡辺勝治郎氏の指導で復活し、その後しばらく続いたが平成18年から3年の間途絶えた。
そして、平成21年に現代表の松本寛章さんが20~30代の同級生ら十数人に参加を呼び掛け、再度復活させたということです。



この日の演目は、朝はか、ひるしひき、つんばくら、米搗き、お蔵納め、中入(苗ならし)、入れ違い、鎌倉、夕暮れでしたが、他に門付けで庭入りする時に門口での寄せ囃、おかんざき等があり、他の胆沢の田植踊組と同様のものがある。

田植踊の進行役は杁摺と弥十郎の二人

杁摺の口上に従って弥十郎が次の踊りの曲目を知らせる

杁摺   〽 植えてくれまいかや弥十郎
弥十郎 〽 朝はかソーリャー

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踊り手 羯鼓(太鼓)

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踊り手 奴

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この踊り組は正月以降に「つりはり」といって踊組の親戚(いどし)宅を回って歩くのだが、踊り組は総勢20名ほどになり、招いた家では踊組の人々に餅や酒やご祝儀を出さねばならなかったため「庭田植はいどし(親戚)泣かせ」と言われた。
また、小正月になれば「餅の晩」といって15,16,17日の3日続けて部落内をカセドリをして歩いたともいうが今は行われていない。

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.01.31 |

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