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2022.01.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

新里念佛剣舞「二番庭」@2021江刺民俗芸能フェスティバル

さて本日は、2021年11月28日に行なわれた江刺民俗芸能フェスティバルから新里念佛剣舞で二番庭です。

新里念仏剣舞の由来について

「明治9年化粧坂念仏剣舞の石川勇三郎・村上善太郎の両氏より鴫田の千田新左衛門等が伝授されて始まりました。
今なお、高館物怪独特のものと思われる念仏を唱えてから踊り始めるという形を崩さずに実行しています。
新里念仏剣舞が伝える剣舞の由来は2つあります。
一つは、今から1000年以上も前の平泉・達谷にまつわる赤頭悪路王と坂上田村麻呂の伝説に基づくものです。
もう一つは、大同3年出羽・羽黒山の法印山伏が、お堂にこもつて念仏謹行していると、ある夜2人の老人が現れ、衆生済度の要は踊りの面白さをとおして導く方法が最善であると教えられ、その踊りと囃しを伝授されたことに始まるというものです。」ということです。 現在の代表は菅原久さんです。



装束の胸当には、高館物怪の念仏剣舞ということで源義経ゆかりの源氏の紋章「笹竜胆」が染め抜かれている。

IMG_227820211128142608.jpg

オグチの紋章は日月に「陰陽」の文字。修験道より成立の剣舞を象徴しているかのようです。

IMG_227920211128142616.jpg

伝承演目は、一番庭、二番庭、三番庭、四番庭、一人怒物、三人怒物、八人怒物などがある。
また、師匠格の化粧坂剣舞は南下幅剣舞と交換指導をしていたため、互いに二庭ずつ本剣舞を教えあったので四庭伝承していて、新里念仏剣舞も踏襲しているということなようです。

二番庭は、出掛かりから扇を持って軽快に踊る華やかな演目です。
早念仏からセンヤ念仏がかかると輪踊りとなるところは、北上の鬼剣舞も同様です。

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後半は二人舞になりますが、力のこもった反閇や象徴的な所作が続く部分です。

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胆沢の念仏剣舞は、既に発祥元の平泉衣川でも失われている型を残しているので、もう少し評価を上げて保存継承に支援を入れてほしいと願います。

IMG_229520211128143718.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.01.25 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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