朴ノ木沢念仏剣舞「本剣舞」@2021江刺民俗芸能フェスティバル
さて本日は、2021年11月28日に行なわれた江刺民俗芸能フェスティバルから朴ノ木沢念仏剣舞で本剣舞です。
その前に朴ノ木沢念仏剣舞さんの由来について
「伝承では、平泉高舘の駄一郎が都鳥村(現南都田地区)に伝承。その後、寛政8年(1796年)都鳥村の長八より小山堀切、伊勢堂の平助に伝承されて始まったとされています。
(文久3年の石碑が残っている)
平成5年12月、「鬼剣舞」として、北上市と旧衣川村の3団体と共に、国指定重要無形民俗文化財の指定となりました。
兄頼朝と藤原泰衡の裏切りにより、奥州平泉で無念の最期をとげた、義経主従の亡霊が毎夜高舘に現れ、泰衡が亡霊退散を願い祈祷させたところ、釈迦の化身である一匹の猿が現れ、荒れ狂う亡霊達の中に交じり念仏を唱えながら踊る、亡霊達の心も安らぎ成仏したこという由来に基づく踊りです。」
ということなそうです。現在の代表は三田一男さんです。
朴ノ木沢念仏剣舞の伝承演目は、大念仏(胴取り)、一番庭、一番庭の狂い、三人怒物、八人怒物、一人怒物、引き剣舞としていて、一人怒物には猖則、切り払い太刀、熊払い太刀、新猖則、オッコミ、魔王、魔王くずし、オッコミくずしがあるという。
本剣舞は一番庭とも称されて七人の鬼とカッカタ一人で舞う。
真ん中のカッカタ役は、猿面をつけて釈迦如来の化身として鬼を折伏するというものです。
道太鼓で舞台入りした後に胴取の太鼓で後生楽から始まります。
本剣舞は高館物怪とも阿修羅踊りとも呼ばれ、全ての踊りの基本となる。
奥州平泉に源頼朝の差し向けで藤原泰衡が源義経主従を討ち果たした後に、、無念の最後を遂げた義経主従が亡霊となって夜ごとに平泉を跋扈して人民を悩ませていた。そこで平泉中尊寺の僧侶に祈祷させたところ一匹の猿が現れて、荒れ狂う亡霊たちの中に混じり念仏を唱えながら踊ると亡霊たちの心も和らぎ成仏したという由来を念仏踊りに表したものである。
最後にカッカタと二人の鬼が残って荒々しく舞いますが、これは川西念仏剣舞でカッカタが居並ぶ鬼たちを順に折伏していく舞の変形ということのようです。
動画でどうぞ
