中須賀大神楽@2021三陸御社地天満宮竣工祭
さて本日は、2021年11月20日に行なわれた三陸御社地天満宮竣工祭から中須賀大神楽です。
中須賀太神楽の由来について「大槌町郷土芸能」より
「大神楽の権現が製作された年代は正確には不明ですが、屋号長兵エ屋、菊池長兵エ氏(三代目)の時代、廻船間屋を営んでいた頃(推定)1,730年頃に製作され家宝として拝まれておりましたが田中家(八代目)兵作は大槌代官所の依頼にて奥州盛岡国を代表し豊作祈願として伊勢皇大神宮内宮拝殿において相馬流四本固めの舞を奉納。時に天保14年4月朔日であります。
その後大槌代官所より部落民に時を知らせる太鼓を受け中若組火消鳶連中が主体となって大神楽の組織をつくり江戸時代末期より今日に至っている。
尚、昭和7年、権現二頭を元中須賀の住人、大工棟梁三浦栄太郎氏が製作し現在は三頭権現となっている。」
ということです。
また「ある時、船が嵐に遭いかすかな笛の音を感じ、それを頼りに無事寄港したことや、戦時中に戦場で権現が夢枕に立ってその日の難をのがれたこと等の霊感を受けた人たちもおり、部落民に神的に崇拝されているもので、現在でも祭典が終了すると巫女によって権現の神霊を降ろし、部落の変わり事や災難などを聞くことを続けている」ということです。
今でも大槌には巫覡がいるのだろうか。
太神楽の芸態について、四本固め(四方固め)は神前に奉納する舞で、東西南北の四辺に悪魔がいることを想定して、その悪魔を追い出し、最後に剣をもって切り払い、退治することを現している。
続いては余興の甚句で舞納めます。
動画でどうぞ
