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2021.12.18 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

達古袋神楽「寄せ太鼓・神降ろし舞」@2021復興祈念大島公演

さて本日からは、2021年12月18日に気仙沼市大島の明海荘を会場にして行なわれた南部神楽活動推進協議会恒例の神納め、復興祈念大島公演の様子をリポートしていきます。

今回会場になった明海荘は、東日本大震災の大津波で気仙沼大島が南北に分断された中で、被災直後から避難民7~800人分の炊き出し行うなど、災害対策にも奔走したとのこと。
震災から4年後に復旧改修工事を行い、快適で真心の行き届いたお洒落な海浜ホテルになっていました。

ということで、広間にて南部神楽公演が始まりました。

始めは、達古袋神楽による寄せ太鼓・神降ろし舞です。

由来について

「明治二年の火災で記録を失ったので資料はないが伝える所によれば、八幡神社は田村麻呂公の勧請といい、康平五年(一○六二)八月一五日再建の棟札もある。
八幡山常学院は、京都本山派の相模坊が、文明一○年(一四七八)開設し、古くから八幡神社の奉納神楽として法印神楽が舞われて来た。
なお弘化年代(一八四四)に神楽も盛んになり、明治以降には、胆沢地方、宮城県北、栗原郡、玉造郡等にも伝えられた。
明治以前は常学院が宮元となり指導に当ったが、以降の歴代師匠は、明治一一年小野寺伊三郎、明治二○年阿部徳太郎、明治二五年小岩勝蔵、明治三○年小岩利右エ門、小岩彦三郎、大正九年~昭和三八年まで阿部長治、以降阿部孝が指導に当り後継者の養成に当った。」とある。
自鏡山麓にある集落で、古くから神楽が行われ、胆沢・宮城県北地方へ神楽を広めていった大元といってよい神楽団体であります。

現在の代表は小岩恭一さんです。



寄せ太鼓に続いて今年一年の神楽納めにあたり諸難消除と疫病退散を祈念してのご祈祷。

IMG_257920211218112012.jpg

降神の舞は神楽のはじめに舞われる翁の舞で、八百万の神を招き入れ、民族の平和と繁栄を祝福し、
万民の平和と健康を祈り、神事や祈祷をする舞といわれています。


舞そのものは、法印神楽のものを伝えているわではなく、所作は南部神楽としてのものになっています。

IMG_257320211218111456.jpg

翁の言い立ては

さて  千年の末代   河の池の亀

 茅は還りて萱となり 萱は還りて茅となりぬ

つまり、諸事安寧、庶民安寧を祈祷する舞となっています。 

今年一年の無事息災に感謝しつつ、来年も良い年になりますように、そんな願いもこもった翁の舞でした。

IMG_257820211218111830.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.12.18 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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