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2021.12.17 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

春日流落合鹿踊@2021セブン&アイ花巻店公演

さて本日は、2021年11月14日に行なわれたセブン&アイ花巻店公演から春日流落合鹿踊です。

セブン&アイ=イトーヨーカドー花巻店では以前から店内イベントとして地元花巻市周辺の郷土芸能を招聘して公演の機会を作ってきました。単なる客寄せではなく、地元に息づく芸能を支援するという立場での取り組みで、特にもコロナ禍で発表の場を失った芸能団体にとっても貴重な場を提供したということは、様々な観点で郷土芸能を維持発展する要素として今後も重要になってくると思います。

上演に先立って店内を道太鼓で巡りました

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春日流の鹿踊は現花巻市内にのみ伝播した流派で、その濫觴がこの落合鹿踊です。
東和町落合地区(旧谷内村落合)に鎮座する熊野神社境内に文化元年(1804)の供養碑があり、熊野神社の秋祭り(9月19日)と盆供養に踊ることになっていたという。
その後、落合を基点に明治初年に宮野目の上ノ山鹿踊に、そこから明治7年に湯本の湯本鹿踊に伝授されている。
違う流れとして石鳥谷町の八幡鹿踊は、落合鹿踊から石鳥谷町関口を経由して明治10年に伝授されている。

丹内村落合は伊達南部の藩境地域でもあるため、江刺の金津流や北上の更木の影響も受けていると思われるが、上ノ山の伝書には「落合鹿は宮城郡国分荘の松森村からきたもの」とあるそうなので、金津との関係がありそうです。



三人狂い

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落合鹿踊の演目は、一番庭、二番庭、案山子踊、綱踊、御馬屋踊等、そして儀礼舞の三光の礼があるという。
伝書によれば昔は坊主がついたり、笛もあったということです。

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.12.17 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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