狼ヶ志田神楽「宝剣納め~奪い返し」@2021金成延年閣公演
さて本日は、2021年11月7日に行なわれた金成延年閣公演から狼ヶ志田神楽で宝剣納めそして大和武尊の宝剣奪い返しです。
その前に狼ヶ志田神楽の由来について定本より
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、養ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
現在の代表は高橋先雄さんです。
演目の方は、宝剣納めから奪い取り、そして日本武尊の奪い返しまでの内容ですが、最近の上演では時間の制約等から日本武尊の奪い返しは演ぜられることが少なくなりましたが、この日はしっかりと宝剣奪い返しまででした。やはりこうでなくてはね!
素戔嗚尊が宝剣を納めて幕に入ると、次は磐長姫の出掛かりですが、ここでは扇を雲張りに使います。
次に磐長姫の幕出し 「せんやあ やまのはぁ やまのはぁ いよさぁ いよさぁ」
宝剣の前で蛇面に変わると、悪鬼の激しくおどろおどろしい舞に変わる。
これは、鬼面を被っているが人間の禍々しい本性をも表わしている。
日本武尊はついには磐長姫命变化を追い詰め追討し、勝利の凱歌を上げる。
〽 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
八重垣つくる その 八重垣を
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