鶯沢神楽「寄せ太鼓・降神の舞」@2021金成延年閣公演
さて本日からは、2021年11月7日に行なわれた金成延年閣公演から鶯沢神楽で寄せ太鼓・降神の舞です。
この公演は南部神楽伝承推進協議会が創立10周年を迎えたということで、コロナ禍ではありますが特別な思いで記念公演を開催したものです。
南部神楽伝承推進協議会は、岩手県南と宮城県北に伝承する五つの南部神楽団体が結束して伝承活動を盛り上げていこうという趣旨で結成され、様々な公演の場や、東日本大震災で被災した地域での慰問活動などを行ってきました。
そして今回は結成10年ということで、節目の公演にしようと会員皆さんが張り切って舞台を踏みました。
舞台の最初は寄せ太鼓です。
この日の担当は鶯沢神楽です。
降神の舞は神楽のはじめに舞われる翁の舞で、八百万の神を招き入れ、民族の平和と繁栄を祝福し、
万民の平和と健康を祈り、神事や祈祷をする舞といわれています。
舞そのものは、法印神楽のものを伝えているわではなく、所作は南部神楽としてのものになっています。
翁の言い立ては
さて 千年の末代 河の池の亀
茅は還りて萱となり 萱は還りて茅となりぬ
つまり、諸事安寧、庶民安寧を祈祷する舞となっています。
この日の神楽は、コロナ退散祈願を含めての平癒祈願も込められていました。
そんな願いもこもった翁の舞でした。
動画でどうぞ
