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2021.11.07 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

小田代神楽「八幡舞」@2021第46回胆江神楽大会

さて本日は、2021年10月31日に行なわれた第46回胆江神楽大会から小田代神楽で八幡舞です。


その前に、小田代神楽の由来について定本より。

「明治二八年一○月、部落の氏神五十瀬神社に神楽を奉納するため、氏子総代の植田喜作が庭元となり、羽田の鴬沢神楽から師匠を招き指導を受け、小田代神楽を創設した。
 初代庭元植田喜作、二代及川春治、三代及川清志四郎、四代~五代及川篤男である。」
とあります。初代の植田喜作が指導を受けたのは菅原金之丞とあるが、金之丞は千葉栄佐衛門とともに瀬台野神楽を立ち上げた人物であり、後年田原の蟹沢に婿入りして蟹沢神楽を創設し、周辺の地域にも神楽指導をした。

そして現在の第六代目庭元は及川章さんです。



八幡舞の幕出しです

〽 応神天皇八幡大神 この御代に誕生示すものなりサンヨー

IMG_048020211031140748.jpg

言うまでもなく、この舞は、応神天皇と神宮皇后の間に生まれた誉田別命(応神天皇)と品夜別命の本地を語る内容となっています。

応神天皇は母親である神宮皇后の胎内に居る時に朝鮮出兵し、帰国後は日本平定のため強力な武力をもって平らげて安き国造りをしたという神様です。

IMG_048420211031141126.jpg
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一巡りした後に面を外して八幡大神の由来を説く言上となります。
「そもそも八幡大神の由来を詳しく解き尋ね奉るに、御父をば仲哀天皇と申し奉るに。御母をば神功皇后と申し奉るに、御仲睦まじく生ませたもう御子をば。他の国より我が国。他の人より我が人、恵み合わせし神妙の御神徳ありがたさんよう。ありがたし貴ぶべし謹むべし世々の不情けは祓いの神 弓矢を取ってはうつの神」
次いで胴取りが受けて

〽 はあ、我こそ八幡大神なりさんよう

IMG_049420211031142212.jpg

そしてこの後崩し舞になるのですが、私的には胴取の神歌とともに舞手二人が弓矢を携えて舞い上がるこの所作が秀逸と思っています。

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.11.07 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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