石鳥谷祭りは中止でも 上和町組の心意気は熱かった!
さて本日は、9月11日に訪問した石鳥谷町上和町組の山車飾りを見に行ったことについてです。
コロナ禍で2年連続で中止となった石鳥谷祭りだが山車飾りの技術や心意気を何としても継承せねばとを製作したということです。
いわゆる南部山車の人形飾りで、解題は「加藤清正虎退治の体」
そして見返りは手前の女人形で「英執着獅子」としていた。
本来の祭りの場であれば、一般観客はこんなに近くで人形を観ることはできないのだが、この日は人形制作をした秋和会の方の話を聞きながらじっくりと拝見することができた。ありがとうございました。
大岩の上に松の枝に桜と藤の花があしらわれ、清正に抑え込まれた虎の下から波しぶきが飛び散る様は、轟々磊々たる激しい戦いの場を如実に表して見事なり。
今回製作にあたったのは上和町組のベテラン勢ではなく、秋和会の若手メンバーだったということで、祭りの継承が途絶えないようにとの思いをこめて決断したということです。
本来の石鳥谷祭りは毎年9月の8~10日に行われ、熊野神社に奉納される下組、上若連、中組、上和町組、西組の5台の山車が出て、郷土芸能や手踊なども街中を練り歩くのが通例。
来年こそはと誰しも願う。
今週末は岩手町沼宮内の秋祭り こちらも山車だけは準備するという
帰り際に会の方から秋和会の絵紙を頂いた。これは大変貴重なものであります。
絵紙は、山車製作にあたっての設計図ともいえる人形の見本原画に、その年の世相や風流物を音頭上げにする歌詞を書き添えたもの。
町組の旦那衆や御花の御礼に配るものですが、観光客にとっても良い土産となるので人気が高い。
残念ながら、感染症対策ということで、この日も音頭上げはなかったが、絵紙の歌詞を読んだだけでも十分に祭り気分に浸れた。
〽 虎の猛攻 巧みにかわし 狙い定めし 仇を討つ
〽 病みの禍事 収束願う 思い集めし やまぐるま
ヨーイヨーイ ヨイサーヨイサ ヨーサエー
