遠野八幡神楽「山の神舞」@2021遠野八幡宮例祭宵宮
さて本日は、2021年9月13日に行なわれた遠野八幡神社秋季例大祭の宵宮に奉納した遠野八幡神楽で山の神舞です。
この日の舞手は山の神舞は初めて演じるということでした。
鳥居から歩きながら舞手と話していたら今日が初舞台ということでした。
この演目は当日の解説ではしばらくぶりに演じることができたということでした。
拙ブログでもこの演目を掲載した収録日は2008年5月5日の出雲大社祭以来なので、復演を祝って画像を多めにいきます。
山ノ神舞は非常に祈祷色が色濃く残っていて、この神楽組の出自を如実に表わしている。
出掛かりに幕を激しく揺らす
面は赤顔の吽形である。
舞自体は黒森系に近いが、そちらは赤顔の阿形である。
推量に過ぎないが、遠野山伏神楽は遠野南部氏が八戸から入部する際に守護役として連れてきた修験が伝えたものではなかろうか。
とすると、この神楽の様々な要素が現代の黒森系神楽と掃除するのが合点がいく。
つまり遠野南部の殿様守護の神楽であったということでもある。
抓米
後半は、面を外してのクズシ舞です。
背に挿した御幣を採って激しく振る所作があり、悪魔祓いの祈祷がこめられているようである。
続いて幣の舞になり、幣束を弓で射る所作が入る。
最後は扇の舞で終わる。
実に厳粛な祈祷舞となっている。
以上ですが、八幡神楽さんにもいい若手がついたなと嬉しくなった一日でした。
動画でどうぞ
