遠野八幡神楽「参拝~打ち鳴らし」@2021遠野八幡宮例祭宵宮
さて本日からは、2021年9月13日に行なわれた遠野八幡神社秋季例大祭の宵宮に奉納した遠野八幡神楽です。
例年ですと、9月14日~15日が秋季例大祭にあたり、盛大な祭礼と遠野の郷土芸能が盛りだくさんの賑やかな祭典でしたが、コロナ禍で昨年に続いて祭りは中止、神事、神輿渡御のみとなりました。
しかしながら、遠野八幡宮が宵宮に夜神楽をするとの一報を聞きつけたので馳せ参じた次第。感謝しかありません。
この日の遠野八幡神楽は一の鳥居でシンガクを打ち鳴らし、次いで太鼓、鉦、法螺貝を鳴り響かせながら本殿前までお通りをしました。
八幡宮前にて神楽衆一同が参拝
続いて権現様で祓い清め
続いて境内の神楽殿にて神楽奉納が19時から行われました。
その前に八幡神楽の由来について
「八幡神楽は遠野山伏系の神楽で、明治維新前までは遠野一円の山伏が集まって神楽を奉納し、明治になって修験廃止後に上組町の竜法院が中心となって神楽組を結成したのが始まりということです。
早池峰神楽を元にしながら浜神楽等の影響なども受けながら独特の奏楽と舞が展開されます。」
遠野の神楽は大出早池峰神楽系統の神人派と里に道場を開いた羽黒派山伏達によって伝承された山伏派、それに岳・大償の系流が混然となっている。
その中で、山伏神楽について類家英一郎編集「遠野の郷土芸能」にはこう説いてある。
「山伏神楽が明治以前よりなされていたものには、一応、附馬牛の意楽院が伝えた和野神楽、今は断絶した宥永宝明院の神楽(山本家の先祖)、遠野の御蒼前神楽、良厳院の八幡神楽などであろう」
ということなそうです。
そして八幡神楽に無くてはならない法螺貝で神楽が幕開けとなります
遠野八幡神楽は法螺貝を門付けの時に使用するため、法螺貝神楽などとも呼ばれていました。
神楽の場に神々を迎える打ち鳴らし 笛が古風ですね
動画でどうぞ
