糠塚鹿子踊り@2006糠塚稲荷神社例大祭奉納
さて本日は、2021年9月4日に行なわれた糠塚稲荷神社例大祭奉納から糠塚鹿子踊りです。
さてこの糠塚鹿子踊りは、太鼓系鹿踊の花巻エリアにあって唯一の幕踊系鹿踊です。
更に獅子頭や装束などにも独自性が見いだされて興味深い。
ということでこの鹿踊りの由来については、当日の糠塚稲荷神社境内にある掲示板より
「言い伝えでは、糠塚鹿子踊が始まったのは、文政年間で、和賀郡の小山田村(現花巻市東和町小山田)から伝えられたという。現存する資料では、明治23年8月9日付けの謡本と、明治24年作製と墨書された太鼓が残されている。
糠塚鹿子踊りは、幕踊系の鹿踊に分類されるが、近郷には類似の鹿踊りがないため飛び地的に伝承されたということで稀有な団体という位置づけになっている」
ということで、神社に舞い込む前に幡誉め、そして鳥居誉めから始まります。
一の鳥居から二の鳥居と進んで境内に入ると隊形を整えて踊りが始まる。
糠塚鹿子踊りでは、鹿踊役の他に頭をつけない役が一人つきます。これは紫波~盛岡地方に共通する形態です。
この役柄についてご当人に聞いたところ、「中踊り」と呼んでいるそうで、その両手に持っているのは「コキリコ」と言っているそうです。
神社の境内で一通り踊ると、別当の女将さんが御花を上げましたので、その答礼の投げ草となりました。
奉納が済むと、鹿一行は神社左手奥に進みます。
ここには春日神社と刻印された石碑が建っている。
おそらく鹿踊りを始めた際の供養碑と思われるが詳細は不明。
この日の翌日には集落内13軒を門付けして歩いたという。
実に貴重な鹿踊りであります。
動画でどうぞ
