大迫あんどん祭 動かないあんどん山車を見に行った
今年のお盆はとても寒かった。
夏祭りシーズンなのに大きな祭礼・イベントは軒並み中止。
そんな中で送り盆ぐらいは見に行こうと思い、大迫あんどんまつりを昼間に訪問した。
さてこの祭りは、天明年間から天保年間にかけて続いた大飢饉で餓死した人々を供養するために始まったと伝えられている。
大迫町の北の町外れの国道沿いに「天保義民碑」がある。
この碑にはこう書いてある。
「一念不能萬法無過 心外無心々身是雄」
打ち続く飢饉に年貢減免を代官所に訴えたが入れられず、ついに大迫近郷四千の農民が蜂起し一揆を起こした。
この時の指導者 亀ヶ森の覚十郎と喜太郎は天保8年10月、この場において打首獄門の刑に処せられた。
時の桂林寺住職がその冥福を祈って供養碑を建立したという。
そして、僧侶ならびに信徒が施餓鬼供養として、あんどんを手に持ち引き回ったのが供養の祭りの始まりといわれ、現在の形である大八車に乗せて運行するようになったのは、明治以降のことといわれてる。
今年は冷夏ではないが盆に入るといきなり寒くなった。
昔ならば不作につながったのかもしれない。
さて、そんな鎮魂と供養のあんどん祭りではありますが、一方では行く夏を惜しむかのように若衆が燃え上がる祭りでもあります。
そんな心意気の「動かない」あんどん山車を見て歩いた。
上若組 解題は「風流 まつり」 歌舞伎の演目 意気でいなせな鳶頭が躍動的だ
川若組 解題は「普賢菩薩」阿吽仁王像は見返しか
下若組 解題は「三眠不動」 全ての災厄・疫病を焼き払ってくれそうだ
残念ながら、若衆組のあんどん見つけ兼ねました、申し訳ありません。
ということで、あんどん祭りの雰囲気にどっぷりろ浸ろうということで、2006年8月16日に行なわれた大迫あんどんまつりから下若組と若衆組の音頭上げの動画です。
