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2021.08.07 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

忘れないぜHAMANASU_RX

さて本日は、2021年8月7日に行なわれた陸前高田市の伝統行事「うごく七夕」の川原祭組についてです。

うごく七夕は、隣の気仙町けんか七夕と同様に昨年度もコロナ感染症対策で開催中止となりました。
しかしながら、両七夕祭は七夕の祭典であるとともに、七日盆にあたることから鎮魂慰霊の盆行事でもあります。

ということで、昨年度は山車の装飾製作から当日の引き廻しまで全て見送った川原祭組でしたが、今年は特別な意味も含めて最小限のこととして七夕太鼓だけはやろうということになったようでした。

で、会館前でナンバンの短冊つけ作業から始め、作ったナンバンを川原川の親水公園へと運ぶ。
川原川を再構築する際にこのエリアは「記憶の水辺」と位置付けられたようです。
震災前のコミュニティーの和やかな町と、震災の厳しい記憶を後世に伝えるゾーンということでしょうか。



2年振りとなる川原祭組の太鼓囃子演奏の前に、東日本大震災で亡くなった人々の鎮魂と合わせて、今年からは今年2月に不慮の交通事故で亡くなった祭組の大切なメンバーである村上毅彦さんの供養を込めて黙祷から始まりました。

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ナンバンの立てられた川岸に、いつもの太鼓の音色が響くと高田の夏祭りが目に浮かんできます。

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とはいえ、盆の祭りの七夕ですが、人の数も少ない、露店も無い、祭組同士の賑やかな囃子合戦もない、そんな今年の七夕でした。
しかし、川原の太鼓の廻りでは子どもたちが楽しそうに走り回り、若者たちはZOOMで在京祭組と交信しながら離れていても「祭りで一緒」の雰囲気が醸成されている。
新しい時代の祭りのあり方の一例になるかもしれない。

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.08.07 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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