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2021.08.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

白山神社女川実業団「獅子振り」@2017女川町獅子振り披露会

さて本日は、2017年8月6日に行なわれた女川町獅子振り披露会から白山神社女川実業団で獅子振りです。

この実業団というのは契約講の類型で、男性は実業団、女性は女講中を中心とした年齢階梯制をもった組織のことのようです。



女川実業団の獅子振りは、地元の白山神社の獅子頭を奉じて春祈祷の悪魔祓いを行っているという。

IMG_526520170806100818.jpg

石巻・牡鹿地方の獅子振りは最初に笛と太鼓の囃子で舞い込みます。
まず、指揮者(大太鼓打ち)が口上を述べる。
「ヤーレヤレ、あきの方からめでたいオタンブツが二千八百人ばかり参って候」

続いてオタンブツという前歌が歌われる。

このオタンブツであるが、本田安次編「宮城県史19・民俗Ⅰ(別冊)宮城県の神楽と舞踊」の中で解説しているので抄録いたします。

「この獅子は予祝行事のお田打(おたんぶつ)についたものが、これだけ取り残されたようである。」
とあります。つまり正月の春田打ちに付属していた獅子舞が独立して伝承され、それが時代を下って悪魔祓いや浜の大漁祈願の風流芸能と変化していったのだろうということである。

そしてこのオタンブツの歌詞はそれぞれの実業団によって多少の違いはあるが、大方は門褒め、屋敷褒め、そして大漁祈願といった内容になっている。

IMG_528620170806105406.jpg

女川の獅子振りは、獅子幕の中に三人入って踊りますが、新築の家などに舞い込んだ時は4~5人が入って肩乗りをして舞う。
これを虎舞と称している。

IMG_528920170806105648.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.08.02 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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