復活するはずだった女川みなと祭り 中止なので獅子振りをUPする
東日本大震災から10年がたち、震災以降中止されていた女川町夏の風物詩「女川みなとまつり」がいよいよ復活し、女川湾を舞台に海上花火や海上獅子舞、ステージイベント等が繰り広げられる・・・はずだった。
しかしながら、新型コロナ感染症拡大防止のため中止となりました。ああ残念!
ということで、せめても過去の獅子振り映像を振り返りながらこの夏を乗り切りましょう!という企画で本日から一団体ずつ取り上げていきます。
映像は2017年8月6日に行なわれた女川町獅子振り披露会の時のものでHDDに眠っていたファイルを掘り起こしました。
この年の女川町獅子振り披露会の出演団体は、鷲神熊野神社氏子総代会、白山神社女川実業団、寺間伝承行事保存会、尾浦青年団、竹浦実業団、石浜熊野神社獅子振り保存会、野々浜区、小乗浜実業団でした。そして最後には総踊りも取り上げます。
さてトップバッターは鷲神熊野神社氏子総代会です。
鷲神地区は女川中心部に鎮座する熊野神社の氏子さんたちの地域で、昔から正月の悪魔祓いに獅子を廻してきた地区であるという。
陸前浜に無数に点在する獅子振りではありますが、その獅子頭や囃子には共通する部分と意趣改変してそれぞれの持ち味を出している。
そこに集落毎の思い入れや矜持が込められている。つまり、獅子振り=祭 こそ集落のアイデンティティーなのだ。
沿岸漁業の女川地区にとっては、海での作業は助け合いの精神が肝心だ。
それを日常的に維持するのは契約講なり実業団という相互扶助組織が不可欠である。
獅子振りは、その一端を担っており、単に民俗芸能という範疇では括り切れないコミュニティーの結束に欠かせない「精神の拠り所」としての機能があるはずだ。
この日鷲神熊野神社氏子総代会で太鼓を叩いていた岡裕彦はこういう
「祭りは女川の魂。町は津波に流されたかもしれない。けれど、魂は流されなかった。そして今、たくさんの人達が魂に共鳴して一緒に盛り上げてくれている。僕はそれが嬉しいし、一層自分たちの故郷に誇りを持てるんです。」
動画でどうぞ
