中田太神楽@2002江刺梁川松尾神社祭
さて本日は、古いVHSテープを整理していた中からチョイス その2。
今から20年ほど前に見に行った江刺市(現奥州市江刺)梁川に鎮座する松尾神社の秋季大祭での芸能奉納です。
地元梁川にはたくさんの郷土芸能が伝承されていますが、それらが梁川の町中(野手崎)を練り歩き、中心部の小高い丘の上にある松尾神社に集結します。
毎年9月12日が祭日となっています。
この松尾神社は元々は金刀比羅神を祀っていたが、葛西氏の時代に大山咋神を合祀し、元禄年間に)野手崎村の酒造家及川晋右衛門の祖が松尾大神を合祀したということです。
その中から中田太神楽です。由来については
「明治22年頃に現在の花巻市東和町より伝授されたと伝わり、伊勢信仰代参が当地に及んだことを示す民俗学的にも意義深い芸能です。梁川中田部落に悪疫が流行した時、無病息災を祈願して始めたものと伝えられている。昭和30年代頃までは大人たちで伝承していましたが、40年代後半より後継者育成も考えて小学生を中心に伝承してきました。」
ということです。
いわゆる伊勢の太神楽系統の芸能は、旧南部藩盛岡の七軒町のお駒太夫の一座が広めたものが、さらに広範囲に広まったものです。
本来は、伊勢の払いの御札を配るために獅子舞を携えて廻村した芸能が、正月などの祝の舞として村々の芸達者な人々によって執り行われたのが今日に伝わる太神楽である事象が多く見られます。
しかし、形式としては獅子が諸厄病魔を退散させ、更には獅子舞の場に居た人々の所願成就をも叶えるという絶対的な利益享受を約したものとなっている。
これこそが信仰の発露であるが、それとともに芸能を楽しむことが太神楽を今日まで続いた所以といえる。
獅子舞の後は囃し舞 小学生の子供達がめでたく囃し立てます。 この子達も30歳前後になっているのだろうな。
動画でどうぞ
