本寺神楽「鶏舞」@2021本寺村音楽祭
さて本日は、2021年7月11日に行なわれた本寺村音楽祭から本寺神楽で鶏舞です。
ほんでらフェスタ2021と銘打ったこのイベントは骨寺村荘園交流館の創業10周年を記念して開催されたというものです。
その中から、地元で活動している本寺神楽について
由来については本寺神楽の前身の本寺地区神楽の紹介から
「本寺地区神楽は、一関市の本寺地区にある3団体の神楽の演目「鶏舞」を組み合わせてつくられた本寺中学校鶏舞を舞う新たな神楽組です。
一関市立本寺中学校で数十年にわたって地域の子どもたちに継承されてきましたが、、昨年度で同校が閉校したため、愛着のある鶏舞を継承したいと卒業生有志が中心になって今年度新たな団体として活動を始めました。
鶏舞は、岩手具南から宮城県北の広い範囲で伝承されている「南部神楽」の演目で基本の舞と言われています。
南部神楽は、山伏修験が専業としていた法印神楽が明治の修験道廃止によつて農民に引き継がれ奥浄瑠璃や源平物語を題材にセリフを加えた劇風な神楽として地域によみがえり人気を博して広範囲に伝承されました。
地域の祭礼行事には神楽が欠かせないことから南部神楽も神事に携わり基本の舞で有る鶏舞、三番叟、山の神など奉納しています。
本寺地区神楽は、始まったばかりですが、地域の行事や依頼に積極的に参加して活躍しています。その他に写真展やワークショップを行うなど、演舞以外の普及活動にも力を入れています。」
ということですが、この後本寺中学校が閉校になったことに伴い本寺神楽として活動を開始し、地区外からのメンバーも入れながら活動を続けてきたということのようです。
さらに、胴取は本寺神楽の中心となって活動してきた渋谷ひろのさんが担当。太鼓も歌も堂にいってます。
旧本寺中学校の鶏舞は、その学区が本寺地区、小猪岡地区、瑞山地区を包括していることから、かつてそれぞれの地区で伝承されてきた3つの神楽(本寺、瑞山、猪岡)を統合して編成した鶏舞を学校教育に取り入れていたものです。
さらに、旧本寺神楽は、慶応年間に佐藤篤治を庭元として山谷神楽から伝承を受けて創設。
明治中期には宮城県岩ヶ崎上文字神楽の指導にあたる他、岩手県胆沢郡、東磐井郡地方にも指導した。
戦前一時中断したが、昭和21年に道の上の佐藤兵衛門が庭元となって佐藤栄治、佐藤嵩らの指導で復活した。
初代庭元佐藤篤治、佐藤勲は八代目となっていた。その後消長を繰り返していたが昭和53年に休止していた。
核となる学校が無くなっても伝承を続けていくことを大切に考えている仲間たちがいる限り本寺神楽は続いていくと思う。
この先の展開も楽しみだ。
動画でどうぞ
