平倉神楽「権現舞」@2021遠野市日出神社例大祭
さて本日は、2021年6月20日に行なわれた遠野市日出神社例大祭から平倉神楽で権現舞です。
ということで権現様です。
カクカクっつう顔形が獅子躍の頭のような印象を受けます。
作り手が同じだったりして、などと思いを巡らしながら笛を聴く。
下舞です。この舞手さんはこの日は下舞デビューということでした。
そして権現幕を繰り出す。頭持ちは某神楽団体とかけもちのKくん。腰痛を押しての神楽奉納お疲れ様でした。
ところで権現様の体幕は麻布二反半で作られていますが、そこに染め抜かれている紋章(白線)には重要な意味があるということです。
早池峰系神楽の体幕は通常七本、五本、三本の白線で、これは天神七代、地神五代、三貴子神を表すということですが、早池峰大権現に限っては一六の白線です。
これを称して一六の染め抜きといい、早池峰大権現の神格を示す社章であるということです。
平倉神楽の権現様の幕も一六の染め抜きとなっているようです。
続いて別当役が出て米と酒を権現様に祓い清めてもらい、最後に手柄杓の水を清めて火難消除の祈祷をする。
といった訳で、例年どおりの芸能披露にはなりませんでしたが、それでもこのコロナ禍の中で祭礼を挙行してくださいました日出神社さんには敬意を表するところです。
余談になりますが、この日の祭典にお勤めに来ていたお隣の六角牛神社の宮司さんと世間話。
「今年も(祭りでの芸能)やるのすか?」
「やりでが、去年より(判断が)難しな」
「規模縮小ですか?」
「わがんねけっと、三本柳(さんさ)は呼ぶ」
・・・なそうです。 やる気まんまんのようです。
動画でどうぞ
