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2021.06.23 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

長清水山伏神楽「権現舞・神上げ」@2021第27回大乗神楽大会

さて本日は、2021年6月13日に行なわれた第27回大乗神楽大会から長清水山伏神楽で権現舞・神上げです。

その前に、長清水山伏神楽さんの由来について当日のパンフレットより

「弘化2年(1845)に江釣子村大坊の法印、月光院から高橋弥惣治が伝授されていたとされ、現在で9代目の継承者となります。
月光院は、滑田の長根地区に所在する八坂神社の前身で、明治初年に修験道が廃止されるまで、江釣子村の荒屋地区にあつた大坊という天台寺院でした。
これに関する資料として、大坊十文字には明治6年の「月光院宥道法印碑」が建立されています。かつては山伏神楽の全演目が伝承され演じられていましたが、現在では権現舞のほか幕もの一番が伝承されています。」

とのことで、現在の代表者は高橋文夫さんです。

さて、大乗神楽では舞のはじめに神降ろしの祈祷を行い、最後には権現舞で納める前に神上げの奉送儀礼があります。

ということで、権現舞の前に奏楽



大乗神楽の演目は三十三番といわれ、その最後が権現舞である。

ところで通常行われる権現舞とは異なる舞に「伏獅子」というものがある。
これは下舞は同じだが、獅子幕をかぶった後で、幕を大きく広げるために幕内に人が3~4人入って演じ、別当役が獅子の口に刀等を飲み込ませる。
獅子は飲み込んだものを体内で祓い清めた後に再び口から吐き出すという浄化蘇生の験力を示す。また、観客はこれを承知していて自分の持ち物から祓い清めたいものを別当役に託す。
この儀式は秋田県の番楽における獅子舞にはよく見られることだが、加持祈祷の一種とみている。


下舞で、数珠を取って舞うのも大乗神楽の特徴です。

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大乗神楽における権現とは熊野大権現とし、本地は本宮弥陀那智観音と称し、また新宮薬師とも称して極楽には阿弥陀、病める人には薬師、地獄には地蔵菩薩、世音を観じては観世音と三十三身はおろか百千万にも身を変じて衆生を救うとされている。

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神送りの歌は五首ほどあり、そのうち1つは 〽 神道は千道百道路七つ 中なる道は神の通道

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水柄杓で火難消除の祈祷をしたのち、場内の希望者に身固めをして祓いました

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.06.23 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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