村崎野大乗神楽「三番叟」@2021第27回大乗神楽大会
さて本日は、2021年6月13日に行なわれた第27回大乗神楽大会から村崎野大乗神楽で三番叟です。
幕掛け歌は
「上を見たれば賀茂や桂川、下を見たれば濃美川、中を見たれば愛染川とて流れける、さればたのやおさえおさえに大淀小淀、昔のさるこはあんま拍子にかまえた」
大乗神楽でも三番叟は烏帽子に切り顎の黒尉面に裁着袴の出で立ちで舞います。
この三番叟に限らず、大乗神楽の笛は山伏神楽が根底にあることはわかりますが、フレーズの途中から独特の調子に変わります。
この調子が花巻市周辺の円万寺系統と同一で、どちらが影響を与えたかは不明ですが、早池峰系神楽や秋田の番楽とも趣を異にした神楽を創生しようとした心意気が感じられます。
独特のグルーブ感あふれるリズムが憑神的な舞を際立てています。
〽 参いたるついでにめでたきことを申そうか で始まる言い立てで、諸厄を払い、神楽の場を寿ぎ舞い納めます
最後は扇と錫杖を床に置き、正面と胴取りに礼をして幕入りします。この時に他の山伏神楽のように幕を担いで共来いの手振りはありません。これも大乗神楽の特徴といえます。
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