滑田鬼剣舞「念仏回向・一人加護」@2021東日本大震災追悼供養念仏回向
さて本日は、2021年4月18日に行なわれた滑田鬼剣舞による東日本大震災追悼供養の様子をリポートします。
昨年の旧盆8月16日にも、ここ北上市滑田中通にある念仏供養碑前での念仏回向の際も訪問しました。
⇒滑田鬼剣舞が中通念仏供養碑にて念仏供養踊り
この日も供養碑前で行う予定でしたが、風雨のため公民館内での追悼供養となりました。
滑田鬼剣舞さんの由来について
「明治31年に地区民の総意により部落活性化を図る目的をもって、和賀郡岩崎村に伝わる岩崎念仏剣舞に教えを請い、稽古に励みこの年を発創の年と定める。
明治34年に18演目を修得し、巻軸三巻の伝授を受け、滑田鬼剣舞として発足し、供養碑建立する。
その後、飯豊・谷地・村崎野・二子などの弟子剣舞を育て、普及・伝承に貢献している。装束や演目は岩崎鬼剣舞とほぼ同じだが、滑田独自の「狐剣舞」がある。狐面をつける一人舞で、急病で踊り手が一人欠けた時、稲荷大明神の化身の狐が代わって補い、無事に奉納を終えたという伝説がある。神秘的な妖気をはらみ、扇の舞・太刀の舞をし、その後急テンポとなり、素手の舞から激しい跳躍となって終わる。足に独特な所作があり、神楽拍子で踊られる。
平成5年に国の重要無形民俗文化財の指定を受ける。」
とあります。岩崎とともに北上の鬼剣舞の二大源流の雄として儀礼的な伝承も大切にしているということでした。
念仏回向
回向念仏
「光明遍照 十方世界
念仏衆生 摂取不捨
至心帰命阿弥陀
阿字十方三千仏
弥字一切諸菩薩
陀字八方諸聖教
皆是 阿弥陀
この庭で鉦と太鼓の音がすれば
死出の亡者も浮かびくる 南無阿弥陀
願似此功徳
平等施一切
同発菩提心
往生安楽国」
そして一人加護
一人加護は五穀豊穣・悪魔退散などの祈祷舞とされている。
四方を踏み固める反閇は、扇の舞、刀の舞、素手の舞のそれぞれにあり、悪霊を追い払う。
刀の舞では太刀入の笛と称する神楽拍子に変わるのも興味深い。
動画でどうぞ
