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2021.04.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和賀大乗神楽「権現、神上げ」@2021第20回慶昌寺公演

さて本日は、2021年3月28日に行なわれた和賀大乗神楽の第20回慶昌寺公演から権現、そして儀礼の神上げです。

改めて和賀大乗神楽の由来について

「口伝では、約600年前の正和4年(1315年)に慈覚大師の弟子である玉木明介が京都東山の聖護院の門跡として修験修行し、煤孫に帰郷後に貴徳院を開基。後に権大僧都満開山円光法師が創始した神楽とされ、「貴徳院法印神楽」とも呼ばれていました。
嘉永元年(1848年)に、宮城県遠田郡涌谷箆岳の無夷山箆峯寺(天台宗修験兼帯)から大乗神楽が伝承され、嘉永2年(1849年)に南笹間(現花巻市)の高法院を会場に大乗会を開催しました。3年後の嘉永5年には大乗仏教を基にした加持祈祷の舞として「大乗神楽」と改称ざその後、一時中断されていましたが慶応年間に佐藤寅次郎が貴徳院に伝承されていた神楽の復興を願い、妻の父である南笹間の八幡神社別当萬法院(十七世再中興法印)に師事して再興しました。
また、神楽の習練と継承を目指すため、江釣子の自性院や更木,の大福院と協力して発展に貢献すると共に、明治8年と33年に合同による大乗会を催行しています。その後自性院は神楽からは離れてしまっています。
煤孫の大乗神楽は佐藤寅次郎より高橋多喜蔵・武田三蔵・三田市太郎・武田博・鈴木秋尾、亀田正樹、現在の鈴木俊逸と続きます。現在では、元朝に煤孫の古舘神社に奉納し、別当の武田家で舞い始め儀礼を行うほか、毎年3月頃に地元の慶昌寺本堂に於いて「慶昌寺公演」を開催しています。大乗神楽全33演目の内、半数以上の演目を所持しています。」



権現舞は、神仏の法力と、獅子の威力によって人間社会のあらゆる災いを退散調伏させて人々の安寧を祈祷する舞という。
大乗神楽では神楽催事の最初と最後に必ず舞うもので、神仏に供えられた五穀や御神酒などの供物を賛辞し、豊穣を予祝する舞である。

最初に下舞から 数珠を持って舞うのは大乗神楽の顕著な性格をあらわす

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権現舞は、二人立で一人が幕の後ろを持ち、もう一人が権現頭を持って操り歯打ちや四方拝を行う。

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これによって人々の安泰を祈祷するほか、神仏に供えられた五穀や御酒などの供物を破い清め豊穣を予祝する舞でもあり、さらに権現によって頭を噛んでもらうと災難や病魔から逃れられるとされている。

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神上げは神事儀礼に際して必ず執り行われるもので、奏楽で神坐に神を迎える遷座儀礼(神降ろし)に対して、迎えた神をお送りするのが奉送儀礼(神上げ)となる。

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2021.04.04 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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