和賀大乗神楽「榊」@2021第20回慶昌寺公演
さて本日は、2021年3月28日に行なわれた和賀大乗神楽の第20回慶昌寺公演から榊舞です。
榊舞は、法印の資格を持つもののみ舞うことを許される格別のものです。
この法印の資格とは、一週間の修行を行い、作法に則って得度式を経た者のみに与えられる。
即ち、得度を経て舞を習得した舞手から次の法印にのみ伝授される直伝の秘曲といえる。
この日の舞手は、新法印の小原忍さんです。
陸前浜の法印神楽でも榊舞は至高の舞とされ、初矢として上演されます。
大乗神楽では、様々な修験の手次足踏が加えられて信仰深い神楽になっていますが、元々は法印神楽では伊弉冉尊の祈祷舞とされています。
画像は爪米散供の場面です
前半の白面を付けてのネリに対して、後半は面を外しての御神楽となります。
榊の垂迹神は軍荼利夜叉明王で、その本地仏は金剛界宝生如来となっています。
榊舞は軍荼利明王にして大乗神楽の最上位、衆生救済とともに涅槃常樂の彼岸に達することで民衆を救うことを祈願したものです。
最後は秘法九字を切って舞い納めます。
動画でどうぞ
