市野々念仏剣舞「三人怒物」@2021胆沢郷土芸能まつり
2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災から10年の月日が流れた。
震災を契機に始めたこのブログもあと半年で10年になりますが、祭りと民俗芸能の力が人々の絆や、地域コミュニティの絆を強く結びつけることを発信し続けてきたつもりです。だからと言う訳でもないが、これからも届く宛のない「こんなすんごいものあるぞ」といった発信を何気に続けていこうと思う。 とりあえず今日は鎮魂の祈りを込めて念仏剣舞。
ということで、本日は2021年3月7日に行なわれた胆沢郷土芸能まつりから市野々念仏剣舞で三人怒物です。
その前に市野々念仏剣舞さんの由来について
「明治10年、上衣川大平の高橋丈右衛門から市野々の阿部七右衛門、安倍長蔵が伝授され、明治44年に両名から安倍五八郎へ相伝した。大正12年8月1日建立の剣舞碑がある。曲目には先剣舞、刀引き、引き剣舞の三種が表芸としてあるという。他に一人怒物、三人怒物、八人怒物、モミデがある。」
現在の庭元は七代目の高橋広昭さんです。
三人怒物の跳ね子は三人での刀舞。
胸当ての「若」の字は、市野々地区が胆沢区若柳にあることからきている。
怒物の演目は、念仏が掛かる儀礼的な舞に対して「狂い」の部類になる演目で勇壮さや華麗さを表している。
三人怒物では、三人が互いに刀を取り合って刀潜りをするなど、山伏神楽由来の所作を取り入れたりしている。
最後に一人残って二本太刀舞で舞い納めます。この辺は、法印神楽の影響なのでしょうか。太刀御神楽そのものといった感じです。
念仏剣舞は、念仏を唱えて国家安泰を祈り、刃をもって悪難を祓うものという。
動画でどうぞ
