南下幅念仏剣舞「寄せ太鼓・刀剣舞」@2021胆沢郷土芸能まつり
さて本日は、2021年3月7日に行なわれた胆沢郷土芸能まつりから南下幅念仏剣舞で寄せ太鼓と刀剣舞です。
その前に、南下幅念仏剣舞の由来について
「巻物園鏡傅によると、大同三年、出羽の国 羽黒山峰中権大僧都善光院の法印が荒沢鬼渡大明神の御堂にこもり念佛勤行をしている時、ある夜こつ然と二人の老翁が現れて「衆生済度の近道は舞踊の面白さcontrol.phpを知らしめた上に導くことにある」と諭された。それに対し彼の法印は「しからば教えて候らえ」と申し上げたところ、一人は座して歌い囃し、一人は立ちて踊り始めた。伝授し終わると二人の姿は虚空に消えて見えなくなった。とあり、この踊りこそ念仏剣舞の始まりとされている。
以来絶やすことなく保存会を結成し伝承されている。胆沢区内では、八団体の剣舞が指定されているが、他の団体と比し一般的にテンポがゆったりしており、それだけ「力み」があると言われている。」
南下幅念仏剣舞は伝書は失われたものの寛政年3年に文化14年に渡辺甚四郎から卵太郎に伝授され、以降連綿と伝承されてきたということです。源流は衣川の高館物怪といわれ、他の胆沢の念仏剣舞と同じく念仏胴取りとカッカタがつくことが特徴です。
ところでこの日の胆沢郷土芸能まつりは、芸能の伝承のために一工夫された企画で、各団体の日頃の役割、囃子方とか踊手の分担を変えてみるとか、子どもたちや若手を全面に出すという取り組みがなされました。
こういったことは、各団体にとっても一つの起爆剤にもなると思いますし、観ている側も興味深く鑑賞することができる好例だと感心した次第。
ということで、最初に寄せ太鼓 この日は太鼓と踊手と二役をこなしています
続いて胴取による後生楽
通常は一台の太鼓に二人の子どもが跳ね胴をしますが、
この日は太鼓が二台で、片方は大人が叩きました。
太鼓二台での胴は迫力がありました。大念佛のような荘厳な感じがしました。
鬼が抜刀したところで胴取が太鼓を返してオカドの太鼓となりますが、こちらもいつもと違う担当。
刀剣舞は、別称を宝剣の舞とも言われ、るそうです。
最後は二人の狂いの舞になり、刀を地面に置いて、二人で腕を組んだり背中合わせになって踊ります。
動画でどうぞ
