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2021.02.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリシシ踊り

次世代育成「ミライボ」発動

さて本日は、2021年2月21日に行なわれた「郷土芸能の継承と伝承を知る」の午後の部に行なわれた学習会です。

今回の取り組みは、金ケ崎町の次世代育成事業金ケ崎ミライボが企画したものです。
金ケ崎町では、現代に対応する社会教育事業の新たな構想として、今年度から金ケ崎ミライボを展開しています。
その内容は高校生によるまちづくり学習や、町立図書館での展示など多彩な企画を仕掛ける中で、各年代に応じた自己実現力を育むことを目的としているとのことです。

で、今回は五穀豊穣や疫病退散など地域民衆の信仰のよりどころとなる郷土芸能に着目し、第一弾として三ヶ尻鹿踊をコアに据えて行山流鹿踊の起源、伝播を考え、更には同系統の伝承者が集うことにより様々な点で交流することを目的に開催したというものです。



予定2時間でしたが、熱が入った意見交換で都合3時間に及ぶフォーラムとなりました。
最初は上演した三ヶ尻鹿踊の庭元から踊り組の経過や今現在のありよう、そして今後に向けての課題が語られました。

鹿踊は古来より長男一子相伝が鉄則だったのを、三ヶ尻鹿踊では早くに女性も入れ、他地区の志ある者も門戸を広げて応じてきたのが今日の姿になっていると発表がありました。

今では多くの踊り組で行なわれていることですが、その先鞭をつけていたということです。

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また、この日集まった行山流鹿踊団体の頭装束が展示され、皆興味深く観察しながらも、お互いに「角はどう付けているか」「ザイの縫い方はどうか」あるいは「前幕の布は準備できたけど縫う職人さんが探せないでいる」などの情報交換の場ともなりました。

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後半では参加団体が保持する頭装束についての説明がありました。

今と昔の頭の違いを説明

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震災で流失から逃れた頭と、再興した頭の比較を説明

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金ケ崎町のミライボは、今後も様々な展開を考えているということです。引き続き目が離せません。

2021.02.22 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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