黒森神楽「御花御礼~恵比寿舞」@2016北上市如意輪寺公演
さて本日は、2016年5月3日に北上市如意輪寺にて行なわれた黒森神楽公演から山の神です。
いや、その前に神楽衆に御花が上がりましたので、その御礼口上からです。
松本会長さんの流暢な口上ですが、巡行では神楽宿に集まった人々の大漁萬作、無病息災、災厄消除などを祈祷する文言が語られつつお礼を申し上げるものです。
〽 我ら黒森神楽衆におんくだされました御花御礼を申し上げ奉るものなり
何某様にあってはひとつ金幾円な~り
これをもって天下泰平、国家安全、交通安全、大漁成就、牛馬安泰、神社心願、神楽ご贔屓とあって御花くだされました衷心 より厚く御礼申しあげます
さて恵比寿舞
沿岸部では大漁祈願も込めて恵比寿舞が好まれますので、神楽巡行には欠かせない演目ではあります。
楽唱 〽 ヒイーヤーハー 田子の浦
高天原の庭づくり 高天原の庭づくり これも神代の始めなり
黒森神楽における恵比須舞は榊葉、山の神とともに役舞の位置づけとしてあり、必ず演じなければならないものとされています。
〽 おうわたなべ津の国かんざき浦の
うらへのとうちがその子にて 太郎が君とは吾が事よ
四方に四方の蔵を建て 宝に取りては不足なし
伊勢志摩や宮島とて 島人の四つの恵比寿を従いて
あらき波風静かにて いざさら釣りを降ろさんや
白金の釣り竿に黄金のひよそ 白金の針をまけさせて
いざさら釣りを降ろさんや いざさら釣りをたれ給へ参候
で、例のごとく紙製の赤鯛が生き生きと泳ぐのを引きつ戻りつ苦労して釣り上げます
最後は釣り船を漕いで帰ります。めでたしめでたし。
以上で幕上げとなり、この日の公演もお開きとなりました。めでたしめでたし。
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