黒森神楽「榊葉」@2016北上市如意輪寺公演
さて本日は、2016年5月3日に北上市如意輪寺にて行なわれた黒森神楽公演から榊葉です。
清祓で場を清めた後に榊葉でその家や集落の繁栄を祝い、神の利生を願う。
この二曲が終わって神々の物語が始まる。
幕出し(カゴイ)では、左手に幣束、右手に畳扇を持って足さばきだけで神の出現を予告する。
榊葉は直面で舞う演目で、若手の演目となっている。
軽やかながらも力強い踏み足で旋舞や跳躍を繰り返すのが小気味いい。
清祓や榊葉は呪師の芸能を引くということらしい。
呪師が五方立の結界作法をする中で、本尊の周りを足踏みしたり、跳び上がったり、旋回したりする作法で、魔を払うために太刀や鈴や錫杖を振って魔を威嚇する。これが芸能化し、より華麗で動きの激しい所作にと創成されていったということか。
舞手が御幣を胴取に向って打ち下ろし、胴取はこれをバチで受ける所作があるが、これは湯立の中で神子がする呪法と同じという。
神楽で門打ちする際には、新築の家などで榊葉を所望されることが多いという、
動画でどうぞ
