赤谷神楽「寄せ太鼓~神降ろしの舞」@2021南部神楽舞初め公演
さて本日からは、1月17日に金成延年閣で開催されました、南部神楽伝承推進協議会の各団体による舞初め公演のリポートとなります。
この公演は例年毎月2回ずつ行っていましたが、感染症拡大に伴い、今年は今のところ今回だけということです。
次回は8月の暑気払い公演かということですが、それも状況次第ということでした。
会場は様々な感染症対策が取られていましたが、運営にあたった皆さん、ありがとうございました。
ということで、新年の舞初めにあたり赤谷神楽さんによる寄せ太鼓に続いて神降ろしの舞です。
その前に、赤谷神楽さんの由来について
「明治二六年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり内容の充実を図り、赤谷神楽と改称した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。」
ということなそうです。現在の代表は工藤智徳さんです。
胴を取るのは工藤貞夫さんです。
寄せ太鼓に続いて今年一年の災厄消除と疫病退散を祈念してのご祈祷。
降神の舞は神楽のはじめに舞われる翁の舞で、八百万の神を招き入れ、民族の平和と繁栄を祝福し、
万民の平和と健康を祈り、神事や祈祷をする舞といわれています。
舞そのものは、法印神楽のものを伝えているわではなく、所作は南部神楽としてのものになっています。
翁の言い立ては
さて 千年の末代 河の池の亀
茅は還りて萱となり 萱は還りて茅となりぬ
つまり、諸事安寧、庶民安寧を祈祷する舞となっています。
今年はいい年になりますように、そんな願いもこもった翁の舞でした。
動画でどうぞ
