早池峰嶽流石鳩岡神楽「龍殿舞」@2020駒形神社
さて本日は、2020年10月11日に駒形神社にて行われた早池峰嶽流石鳩岡神楽の龍殿舞です。
石鳩岡神楽さんの由来について
「石鳩岡神楽とは岩手県花巻市東和町石鳩岡に伝わる山伏神楽のことである。天保五年(1834)、早池峰岳神楽の小国常盤守より伝授、独立免許されたものである。以来170余年その間には火災による道具の焼失、あるいは座中の欠員等、幾多の危機に遭遇するも、師匠岳神楽と同一に舞える古い舞技を伝えている。そのため。南部家の家紋の双鶴の紋章を幕類装束等―切に使用することを許され、併せて木杯を賜り以来毎年南部家の祭神桜山神社の専属神楽として例大祭に神楽を奉納している。
また、早池峰神社から神楽の存続に対する功績により表彰されている。昭和58年 ∃一ロッパ芸術協議会による、日本特集芸術祭に国際交流基金の派遣団体のうちに選ばれ渡欧―ヶ月にわたり六ヶ国公演する。平成23年3月 国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に選択される。」
とあります。
さて、龍殿舞 幕だし歌は 〽 サンヤー しづしづと
この舞は、本田安次によれば平安朝後期の記録によれば修生会の記録の中に「龍天・毘沙門・鬼」という記述が見られ、当時の方呪師がこれを執り行っていたという。
その流れを受けて修験山伏が加持祈祷の中でこの舞を意義付けたということも推量されるであろう。
ともあれ、山伏神楽においての龍殿は法印神楽の両天と同じ意味合いを持っているものの、その期待されるご利益(?)の違いから舞われる形式は異なる。しかしながら、共に四方の邪気を祓う舞として重要な位置づけをされている舞である。
もっとも山伏神楽では、二人舞のアクロバティックな所作を含むもので、観客の趣向に寄り添う内容ともなっている。
動画でどうぞ
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