合石神楽「山の神舞」@2010花巻郷土芸能鑑賞会
さて本日からは、平成22年7月25日に開催された花巻郷土芸能鑑賞会のリポートとなります。
トップバッターは合石神楽で山の神舞です。
合石神楽の由来は次のとおり
「今から220年程前に山神社の奉納神楽として始められ、その後一時中断したが大正6年に大償から指導を受けて復活した。
その間に北海道入植に応じる神楽衆もいて、それが現在も北海道開拓記念館に言立て本が保存されていることになっている。
合石神楽は地理的に早池峰の岳部落と大償部落の双方の影響を受ける場にあったので、今もその形態が伝承さているものと思います。」
ということです。
合石神楽にはもうひとつ北海道入植に伴う伝播の記録があり、明治39年頃に、合石集落から北海道へ入植した人々の中には、多くの神楽衆も含まれていて、一時伝承の危機を迎えた合石神楽ですが、師を頼んで合石集落に残った人々で復活させていたということでした。なお、北海道でもニセコ町の狩太神社を拠点に活動していましたが、現在は休止のようです。
後半は面を外しての崩し舞です
ということで、合石集落は大償神楽伝承の外川目集落から、岳神楽伝承の内川目集落の境目(合石峠)に位置するため、双方の神楽の影響を受け継いだ独特の神楽を形成しています。
動画でどうぞ
