早池峰嶽流綾内神楽「諷誦の舞」@2020江刺民俗芸能フェスティバル
さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバルから早池峰嶽流綾内神楽で諷誦の舞です。
その前に、綾内神楽さんの由来について
「綾内神楽は大正四年、当時部落にあまりにも火災が多発し思案の末、昆野金蔵・昆野喜―の発案により、水押神楽佐藤熊ノ助・昆野運吉両氏の指導を受け「しんが<」「下舞」「権現舞」をならったのがはじまりである。その後秋葉請中を作つて以来八十年間一度も欠かす事な<、毎年―月十七日を火防祭として各戸を祈祷して参っている。昭和五十六年には師匠石鳩岡神楽より本格指導を頂き、そして昭和六十年には、奥付書の伝を賜り、現在に至っている。」
とあります。現在の代表は昆野宏生さんです。
さて、諷誦の舞 山伏神楽最高の荒舞です。
舞手は代表のご子息宏紀さん。初舞でしたでしょうか。
諷誦の舞は天之尾羽張神の舞とされている。
天之尾羽張とは伊邪那美が迦具土神を生んだ際に、 その火に焼かれて死んでしまったことを悲しみ、怒った伊邪那岐が、 十拳剣を抜いて迦具土神を斬り殺してしまった。その刀剣のことを天之尾羽張という。
何やら国家開闢の過程での内部抗争の様相を呈した神話ではありますが、とにかく強靭な神様が刀剣を縦横に振り回して戦ったということは想像に固くないほどの舞です。
後半のクズシ舞は面と鳥兜を取り、双刀を激しく振って四方を打ち祓う。
この日はコロナ感染予防ということで、観覧の際には拍手のみで大声など出さないようにというアナウンスがあったためか、前半部分では拍手だけでの鑑賞でした。
がしかし、後半の崩し舞では場内の神楽ファンの興奮も最高潮に達して「ソリャ! ヨシッ!」と大きな声援が出て会場が盛り上がりました。
それぐらい感動するほどの力強い熱演でした。
動画でどうぞ
