年の瀬に暑い日の芸能を! 行山流都鳥鹿踊「唐金」@2010ふるさと芸能まつり
早いもので今年もあと数時間を残すばかりとなりました。
今年は感染症拡大に伴って様々な民俗芸能の奉納上演の場が失われました。
そういった中でも、民俗芸能の本懐である悪疫退散の願いを込めて奉納した団体も沢山あり、そういった場に極力出かけて取材した一年でした。来る新年こそは周りきれないほどの上演機会があることを願うばかりです。
ということで、今年の締めは2019年8月15日に開催されたふるさと芸能まつりから行山流都鳥鹿踊で唐金です。
行山流都鳥鹿踊の由来について、
「伊藤伴内(南三陸町志津川)の門弟のひとり行山清左衛門から伝わり、さらに寛政5年に平泉町の三代行水軒中津川清左衛門義胤から「行山流踊り」として伝授されたといわれ、以来今日までの永い間、多くの先輩達によって踊り継がれて来ました。」
とあります。
胆沢のしし踊りには三つの系統があるといわれ、行山四郎兵衛を元祖とする(胆沢区)徳岡経由と(一関市厳美町)山谷経由のものと、行山清左衛門を元祖とする平泉の達谷窟経由のものとがあるという。
都鳥鹿踊は平泉の達谷窟経由の麓行山躍で、同じく胆沢の供養塚鹿踊とともに水沢栃ノ木や金ケ崎細野・北方・御免等に伝承している。
演目の唐金は都鳥鹿踊では雌鹿隠しのことで悪魔退散の踊りと言われている。
今回の「獅子舞で悪疫・災害退散!!」に相応しい演目です。
庭入りの歌から
〽 寿福には 地神荒神お立ちやる
一頭の狂い鹿から牝鹿を守ろうとする二匹の側鹿との三つ巴の戦いの勇壮な踊りです。
最後になりましたが、今年も好き勝手なことを並べ立てた一年でした。
来年も郷土の祭り、東北の民俗芸能を盛り上げるため東奔西走いたしますので、よろしくお願い申し上げますと共に、皆々様にとっても佳き年が舞い込むよう祈念申し上げて大晦日の挨拶と致します。
動画でどうぞ
