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2020.11.03 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

富沢神楽「三番叟」@2020蚕養神社神楽奉納

さて本日は、蚕養神社神楽奉納から富沢神楽で三番叟です。

その前に富沢神楽さんの由来については定本から

「明治二○年頃、蕎麦沢の佐藤林之丞が庭元となり、西磐井郡金沢村飯倉神楽の小野寺忠七師匠(飯倉から真滝小林に婿養子に来た人)を招き、部落の若者達に神楽の指導を行ない富沢神楽を創設した。
明治時代、初期の人達が二期、三期と舞人の養成を図ったが大正初期に絶えた。
昭和三年、佐藤民治が発起人となり佐藤甚之助が庭元となり、飯倉神楽より高橋衛師匠を招き佐藤民治と共に神楽の指導を行ない、富沢神楽を再興した。
初代庭元佐藤林之丞、二代三代佐藤甚之助、四代佐藤利男、五代千葉清人、六代佐藤登である。」

とありますが、現代の代表者は佐藤徹さんです。

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幕山し歌は

〽 よしがのに よしがのに 日がでるとも 日がでるとも  鳴るは滝の水
   鶴殿 亀殿 共連れて この御座に舞出て 舞遊ぶ

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南部神楽の三番叟は、その演示形態によって数パターンにわかれています。
一人舞でも式舞としての厳粛さを保った舞と、華やかでアクロバティックな要素を取り入れた舞
それから二人舞での追っかけ三番と子供の三番叟と大人の道化役の二人で舞うマゴチョイの三番叟とがあります。

いずれも南部神楽の上演形態ですがどれも人気が高い演目となっています。

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三番叟が述べる詞章については神楽の流派を問わず平和安寧、家運隆盛、諸厄消除などを祈願した内容になっています。
この日神楽舞台が設えた場所は、正に秋の苅田のど真ん中。
様々な災難コロナ禍の中にあっても稲は順調に実り、豊穣を寿ぐとともに農作業の慰労をする「お刈り上げ」の場ともなりました。
三番叟にはそんな願いもこめた舞であると思います。

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.11.03 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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