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2020.09.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

うぐいす沢神楽「宮鎮舞」@2020陸中一宮駒形神社秋季例大祭

さて本日は、9月18日に陸中一宮駒形神社秋季例大祭宵宮にて奉納された、うぐいす沢神楽の宮鎮舞です。

今節全国の秋季例大祭がコロナ禍で神事のみという対応が多くを占めています。
その中にあって、衆生の願いは災厄祈祷と気持ちを明るくする神賑いにあるとして駒形神社さんは秋祭を斎行しました。
正に祭礼の本質を具現しています。
なってもかってもコロナのせいにして何もしないほうがいいというのは、宗教あるいは民俗信仰としてはいかがなものか。
そういった意味では、今回の駒形神社さんの取り組みは勇気を与える行事だったと思います。
さすが我が産土神。



さて、奉納神楽です。
うぐいす沢神楽さんの由来について「瀬台野系神楽口唱歌誌」他から

「明治26年8月12日鎮座山神神社奉納神楽として創設された。その後第四代まで続いたが継続することが困難となり、昭和13年に神楽供養碑を建立して活動休止となる。
その背景には時代の趨勢で、舞台手踊や新派劇団の組織と戦争態勢になったため活動が困難になったということです。
昭和63年、地域民から復活の声が高まり川内神楽保存会3代目師匠の指導を得て復活したが、舞手が高齢化して演目も限られたものとなった。
平成8年に地域の若者を募り稽古をすすめ、平成12年に舞台披露の伝承式典を開催し、幕神楽を充実して今日に至る。
初代座元佐藤清三郎、二代佐藤清左衛門、三代佐藤清次郎、四代今野武之進」
ということで、現在の代表者は佐藤満雄さんです。


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幕だし歌は 

〽 サンヤー 宮鎮めヨー

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宮鎮は、瀬台野系神楽において式六番裏舞の二番、表舞では同じく二番目の山の神に相当する。

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山伏神楽では、最近はあまりお目にかからないが、以前見た宮古市川井の江繋早池峰神楽の宮鎮め舞でも先に扇のネリ舞で後半は刀舞のくずしとなっている。舞い方は異なるものの相似が感じられる。
ちなみにこの瀬台野系の宮鎮舞の胴歌の中には次の詞章があるので参考までに記載します

〽 やあえい 六三なあよ 
  あげて九つ踏み鎮め 
  悪魔を祓う 衆生護れや
  やあえい 四方切りちょうや

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.09.27 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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