八ツ口神楽「七夕」@2020八ツ口熊野神社秋季例大祭
さて本日は、八ツ口熊野神社秋季例大祭から八ツ口神楽で七夕です。
この演目は山伏神楽でも姫神山麓の西福院系統の神楽にのみ伝承されているようです。
別名を七夕故実舞と称して、演目の詳細は不明のようです。
「八ツ口神楽」本の解説に沿ってみていきます
「荒舞の一つであるが、柔らかステップで舞うので荒舞といいかねるかもしれない。
はじめに若い男が二人で舞い
次にデデヅヅ、ダラヅグヅのネリで鬼が二人でて舞う
しまいに四人一緒になって舞う」
とあります。
それにしても、七夕で鬼面とは何なのか?
調べて見たが、「荒舞とされているが若殿舞である」とか、所作の解説はあっても舞の由来に言及したものは寡聞にして知らず。
一つ言えることは、次の故事にまつわる話です
「その昔、中国の帝の子供が7月7日に亡くなり、成仏できなかった子供は一本足の鬼となり熱病を流行らせ、鬼を鎮める為に亡くなった子供の好物であった素麺の原型と言われる索餅(さくへい・さくべい)を供えたところ、鬼は成仏し病が終息したそうです。」
ということかもしれない。そういった意味では、この神楽で疫病退散が祈祷されるなら時宜にかなった演目といえます。
動画でどうぞ
