八ツ口神楽「八幡舞」@2020八ツ口熊野神社秋季例大祭
さて本日は、八ツ口熊野神社秋季例大祭から八ツ口神楽で八幡舞です。
佐藤信夫著「八口ツ神楽」では、天台宗熊野派の山伏によって伝えられた山伏神楽として地元周辺を廻って神楽を修した「巡り神楽」であったとしている。
農閑期を利用して地元上太田から盛岡市繋方面までを三週間も泊まり歩きながら神楽を演じたという。
また、八ツ口というのは屋号であり、しかもこの地の地名だという。
その昔、この屋号をもつ熊谷家は村長で、当時この家に入る入り口が八つあったことから屋号を八ツ口と呼んだと伝えている。
その熊谷家ももとは修験の家で、南部藩の修験道組織は姫神山別当の岩手郡年行事西福院のもとに飯岡羽場村常楽院、繋正福院、そして太田寿楽院が組織され、今の八ツ口神楽にと引き継がれている。したがって、羽場神楽と山祇神楽と八ツ口神楽は同系統の神楽といえる。
さて、八幡舞は八幡結びともいい、応神天皇の一人舞いとしている。
弓矢の神徳を称え、四方の矢を射て、悪魔降伏、七難即滅、四方鎮護の祈祷の舞いである。
胴前の掛け歌が終わると弓に矢をつがえて四方に射る所作をして悪魔降伏の四方舞をする。
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