小友祭りはなかったけれども外山神楽は権現舞奉納でした
さて本日は、8月23日行われた遠野市宮守町鎮座の小友巖龍神社例大祭です。
といっても、今年はコロナ禍の影響で小友祭りは中止となりました。
例年どおりの神賑はありませんでしたが、神社本殿での神事の中で外山神楽さんがご奉仕しました。
例年ですと、小友の郷土芸能が総出で町中を門付けし、練り歩く圧巻の祭りでしたが、今年はひっそりとした中で、神楽の三拍子だけが響いていました。
外山神楽の由来については「遠野の郷土芸能」より
文政年間(1818~1830)頃、外山集落には菊池為友氏の家が庭元で神楽が行われていたが、嘉永年間(1848~1854)頃に火災にあい神楽の道具類が焼失したため断絶したという。
この火災があったとき、座敷に置いてあった権現様が飛び出て山の峰を越えて、高木集落の曲石の川原の胡桃の木
の枝に引っかかっていたのを村の人達が見つけて高木部落と鮎貝部落の境のまげす山の頂上に社を建てて祀った。明治の初めに集落の有志が集まり、田瀬から白土神楽の師匠を招いて教えられ再興したという。白土神楽は岳神楽の系統である。」
ということです。
保持する演目は式六番と天降り、鞍馬、天女舞などのようです。
神事の中で外山神楽の役割は最初の打ち鳴らしと、玉串奉奠の後に権現舞で神遊びをすることでした。
宮司さんの大祓の中にもありましたが、ご神威によって疫病退散がなされるような祈願が込められて祭典でした。
来年は賑やかで良い祭りが見たいものだと願います。
動画でどうぞ 今年の映像の後に平成20年に境内で踊った権現舞の映像を加えましたので、合わせてご覧ください。
