和田神楽「御神楽」@2020第45回胆江神楽大会
さて本日は、第45回胆江神楽大会から和田神楽で御神楽です。
和田神楽さんの由来については定本より
「昭和七年、江刺郡田原村小田代、川内神楽の師匠菊地庄右エ門師匠他六名の師匠の指導にて、和田神楽を創設した。
二代庭元及川弘二、三代及川喜三郎、四代菊地輝雄、五代菅原真悦、佐藤卯三郎は六代目である。
昭和五六年、和田神楽創立五○周年記念式典を行っている。」
とありますが、現在の代表は佐藤隆司さんです。そして、和田神楽は小川原流和田神楽と称していますが、この小川原流というのは元になった瀬台野神楽の明治初年代の神楽師匠である小河原房松からとったものという。
御神楽は、南部神楽でも式舞の最初の演目としている団体が多く、二人舞あるいは四人舞となっている。
今回の胆江神楽大会は、コロナ禍終息祈願の意義を込めて祈祷舞を選ぶようにと各神楽団体に要請があったということで、期せずして同じ瀬台野神楽系の御神楽が並列されたのですが、細やかな部分での相違が見られて新たな発見となりました。
閑話休題
和田神楽の流派は瀬台野神楽系統ですが、この瀬台野神楽の御神楽には独特の所作があり、後半の崩し舞部分では法印神楽の島廻りなどの足次を踏襲しながらも、岩手山周辺の山伏神楽の手次を取り入れている感じがします。実に複雑な舞の手を集大成したのが瀬台野神楽といえるかもしれません。
動画でどうぞ
