滑田鬼剣舞が中通念仏供養碑にて念仏供養踊り
さて本日は、8月16日に行われた北上市滑田中通にある念仏供養碑での滑田鬼剣舞の供養踊りです。
滑田鬼剣舞さんの由来について
「明治31年に地区民の総意により部落活性化を図る目的をもって、和賀郡岩崎村に伝わる岩崎念仏剣舞に教えを請い、稽古に励みこの年を発創の年と定める。
明治34年に18演目を修得し、巻軸三巻の伝授を受け、滑田鬼剣舞として発足し、供養碑建立する。
その後、飯豊・谷地・村崎野・二子などの弟子剣舞を育て、普及・伝承に貢献している。装束や演目は岩崎鬼剣舞とほぼ同じだが、滑田独自の「狐剣舞」がある。狐面をつける一人舞で、急病で踊り手が一人欠けた時、稲荷大明神の化身の狐が代わって補い、無事に奉納を終えたという伝説がある。神秘的な妖気をはらみ、扇の舞・太刀の舞をし、その後急テンポとなり、素手の舞から激しい跳躍となって終わる。足に独特な所作があり、神楽拍子で踊られる。
平成5年に国の重要無形民俗文化財の指定を受ける。」
とあります。岩崎とともに北上の鬼剣舞の二大源流の雄として儀礼的な伝承も大切にしているということでした。
最初に巨大な供養に面して整列して回向を上げて供養する。
近年はこの部分を省略している団体もあるということですが、滑田鬼剣舞では略さずに全ての儀礼を修するという。
この日は、中通公民館での鬼剣舞ということで、近所の皆さんが参観に集まるとともに剣舞供養に御花をあげていました。
その金額にはちょっとびっくりしましたが・・・。信仰の深さがみてとれます。
で、扇合わせ(一番庭の狂い)です。
続いて、様々な災厄を祓う意義もある三人加護。
最初の笛の調子が流れただけで背筋がシャンとしますね。滑田独自の最高の祈祷舞。
コロナ禍によって、2月以降は公演はおろか練習すら満足にできなかったという。
そんな中で、今回の盆供養はよいきっかけになったと思います。
新しい生活様式ではないけれど、伝承活動を続ける方策はこのようにありそうです。
今後も滑田鬼剣舞さんの活動に期待します。
(庭元さん、いろいろ聞かせていただいでありがとうございました)
動画でどうぞ
