長清水山伏神楽「神降ろし~権現舞」@2020藤根疫病終息祈願祭
さて本日からは8月8日に北上市和賀町藤根地区で行われた疫病終息祈願祭についてです。
郷土芸能上演が感染対策で例年通りに行うことが全くなくなっていた状況から、北藤根鬼剣舞の皆さんが、コロナ終息を祈願するとともに一生懸命稽古をしている子どもたちに発表の場をつくってあげたいという思いで呼びかけたということです。
同じ藤根地区内の芸能団体もこれに賛同しての上演会となりました。いろいろと懸念されることもあったと思いますが、マスク着用、手指消毒、観覧者の住所氏名の記名などの対策を尽くしての開催に拍手を贈りたいと思います。
ということで、最初は長清水山伏神楽の神降ろし、権現舞からです。
その前に、長清水山伏神楽の由来について
「弘化2年(1845)に江釣子村大坊の法印、月光院から高橋弥惣治が伝授されていたとされ、現在で9代目の継承者となります。
月光院は、滑田の長根地区に所在する八坂神社の前身で、明治初年に修験道が廃止されるまで、江釣子村の荒屋地区にあった大坊という天台寺院でした。
これに関する資料として、大坊十文字には明治6年の「月光院宥道法印碑」が建立されています。かつては山伏神楽の全演目が伝承され演じられていましたが、現在では権現舞のほか幕もの一番が伝承されています。」
とのことで、現在の代表者は高橋文夫さんです。
長清水山伏神楽は大乗神楽系統ですので、神楽の最初に奏楽でもって神座に神を迎える儀式をし、最後には神上げで終わります。
まずは下舞から。 扇と鈴木を持っての舞に続いて数珠を持っての舞となります。
権現様の激しい歯打ちにコロナ退散の祈願が込められ、さらにこの日は会場内の一人ひとりの頭を噛んで身固めをしました。
別当さんのあげものです。
人智を超えた力に頼るときは神仏を拝する心も大事ですね。
動画でどうぞ
