塚沢早池峰神楽「天女の舞」@2020遠野座夜神楽
さて本日は、令和2年8月1日に行われた「とおの物語の館 遠野座」にておこなわれた塚沢早池峰神楽で天女の舞についてです。
神楽の表式六番は、鶏舞、翁舞、三番叟、八幡舞、山ノ神舞、岩戸開きであり、裏式六番は、八岐大蛇、松迎え、裏三番、裏八幡、小山の神、天王を演じる。
さて、女舞に位置づけられる天女の舞
早池峰神楽の女舞の中でも、執念ものではなく女神を扱った演目です。
筋立ては善光寺如来を慰めようと如来堂に集まった神々でしたが、順番とて諏訪の神女が一舞して興じると、それにつれて神々もおおいに囃したというめでたい内容です。
幕出しは 〽 明日は祇園の祀り事 いざさらいでて あそぶなり
天女が扇を採って緩やかに舞います。
本田安次の「山伏神楽・番楽」ではこの天女の舞のうち開扇の舞についてこう評している
「この天女の型は南部神楽の女舞の中などにも好んで取り入れられているのを見る。二本扇を使って舞うのは、ほぼこの天女の型と見ていいらしい」 かけ歌はエーハイトリラ など(以下略)
確かに南部神楽の一部の団体では女舞においての胴取歌は「とりらとりら」となっている。
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